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2022/07/15

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え！まさか私が・・・ロマンス詐欺のターゲットに・・・

皆さんは、ロマンス詐欺と聞いてどんな風に思われますか？

今回は、そのロマンス詐欺の手口を詳しくお伝えいたします。
そして、この話は人から伺ったものではありません
被害者にはなりませんでしたが私の身に降りかかってきたものです。



そして、勘違いして欲しくない事があります。

犯罪の被害に遭われた方々が悪いわけではないのです
悪いのは犯罪者なのです

恋愛に関しての犯罪は何故か被害にあった方が悪いかの様に言われがちな気がしますが
そんな事はないのです。

恋愛経験が少ないから、誰が見てもこれは詐欺だってわからないほうがおかしいとか
隙があるから・・・

そんな心無い事葉を浴びせる人も多くいます。

今回の事を警察に情報提供をした私にすらそんな言い方します。

私は、何ら被害を受けてはいません。

もちろん、ロマンス詐欺の存在、手口は知識として持っています。
でも、彼らも組織化しているプロなのです。

目次

入口

彼等は、このTalkingのInstagramから侵入してきました。
私の個人のInstagramではなく・・・

仕事関係の方であっても用心はします。
私自身はフォロワー数もフォロー数も気にしませんしお互いにフォローしている方と
DMでお話をすることもあります。

問題だったのは、お仕事用だったという事で対応してしまったのが始まりでした。

もちろん、私も業務用の対応をしていました。
直ぐに返信することもなく何日も放置したり
「ありがとうございます」の一言だったり

私が返信しなくても毎朝メッセージは届きました。
最初の頃は「お元気ですか。今日も１日が素晴らしく幸せな日であるように祈っています」など・・

そして、その人は自分の事をこのように名乗っていました。

イギリス、ロンドンの整形外科医
今は、医療チームで1年イエメンに派遣されている。
日本の広島で生まれ育ち12歳で母を亡くした。
その後、父親の故郷ロンドンに渡った。
13歳で父を亡くした。
5年前には妻も亡くし現在10歳なる息子が一人いる。
彼は学校の寄宿舎で生活している・・・

本来ならばこれだけでロマンス詐欺を疑うと思います。
思いっきりパターン通りなので・・・
私も、もちろん疑っていました。

次のステージへ

毎朝、目が覚めると届いているメッセージの内容が変わり始めます。
表現が「私の美しい人」「私の大切な人」美しいお花の写真と共に・・・

長文のメッセージに写真がつくことで
特別感がまします。

何でこんな事するのか聞いた事があります。

答えは「あなたは、愛の言葉も言わない。甘い言葉もささやかない。でも、あなたは
私の心を捉えて離さない。今の気持ちを伝える方法はこれしかない」と
又、この頃毎日話がしたい、lineのIDを教えて欲しいと言われます。

私は、断りました。
「あなたと話をする為に私の時間は割くことは出来ません。IDも教えません」と

それでも、メッセージは毎日届いていたのは知っていましたが見ませんでした。
10日を過ぎた頃Instagramに投稿してきました。
私にしか分からないメッセージと美しい写真と共に・・・

その頃の私は（状況は後ほど記しますが）私事で忙殺してまして
仕事をする時間が取れない日々を過ごしている時でした。

思わず微笑む自分が・・・

毎朝届くメッセージ、美しい写真
今を伝え、未来を語る。

最初は甘い言葉に慣れていない私は正直ウザイと思ってもいました。

それが段々と
「愛しています」が「おはよう」「会いたい」が「こんにちは」のように
普通の挨拶みたいに感じていました。

いつの間にか当たり前のものとなっていったのです。

そして食事の心配をしてくれたり、体調を気遣ってくれたり
私は元夫から術後であってもそんな言葉をかけられたことすら無かったので
妙に嬉しかったと記憶しています。

本当にメッセージのやり取りだけならば
思わず微笑んでしまうような暖かい物が多いのです。
私は詐欺師から恋愛テクニックを学んだように思います。

何度もいいますが彼等はプロです。
知識を持っていても、怪しいと思っていても
被害者側のその時の状況によって隙が出来てしまうのです。

それは誰も責められる事ではありません。
皆感情を持った1人の人間で、その環境は1人1人違い
誰しもが悩みや苦しみを持っているのです。

そこに、甘い言葉をささやかれたり、愛情表現をされたり
心配してくれる言葉が本当に優しく丁寧な暖かいものなのです。

日本人が表現しないものばかりです。

変わっていく状況

最初はイエメンは安全でクールだよ。
と話していた彼が少しずつ今いる場所は安全ではないと
言い始めます。

爆破が起きて機能している銀行がないとか
ネットバンキングが使えないと・・・

でも、こうも言います。
これは私の問題だからあなたは関係ないことだから
何があっても助けようと思ってはいけないと・・・



そして状況が変わったのは彼の一言です。
「夕方のパトロールに出ていた軍の兵士がテロリストに襲われた。
　兵士たちは大怪我はしているものの命を落とした者は居ない
　テロリスト6人は射殺された」こう続きます。
「あなたは分かりますか？テロリストは6人だけではない、彼らが復讐を考えたら
　どうなるか、ここは今日、明日ではない今がもう安全ではない」と・・・

皆さんは想像出来ますか？
正直、私は想像する事が出来ませんでした。

ニュースで見る映像、映画、確かに悲惨ではありますが私たち日本人には
安易に想像出来るものではないと感じます。

特に今はイエメンの情勢は調べても出てきません。
一応休戦状態の筈でなのですが・・・

助けて欲しい、手伝ってください。

さて、それからは怯えた彼からのメッセージが続き・・・私はつい寄り添っていました。

そして、彼はいいアイデアがある。
長期休暇の申請が出来ればここ出る事が出来るという内容のものでした。
それは家族からのリクエストが必要で婚約者なら出来るとの事

メールを送って欲しいとの事でした。

メールだけで休暇が取れてとりあえず危険な場所から離れられるのであればいいと
安易に彼の希望を聞き入れた形となりました。

英文と翻訳とを交互に読んでかなりぐったりしましたが

イギリス医療防衛省/タアキ医療センター
英国国防総省/Taakhi医療センターそして彼を今回雇ったと言う会社から
それぞれメールが来ました。

彼を雇ったと言う会社からのメールを読むと
休暇の為に交代の医者の手配が必要なこと
契約が後,4ヶ月と2週間残っているとの事で4ヶ月で1000ドルの支払いを
お願いしたいとの・・・

ここで私はロマンス詐欺確定だな！とは思ったものの
妹に相談する事を彼に伝えました。

私のどこかに彼を信じてあげたい気持ちがあったのだと思います。

連携して

妹も本当に驚いたと思います。
正常な部分もあるのですが、話していることは大丈夫？と言う内容。

ここからが連携プレイです。

私は、彼からありとあらゆる事を聞きだして
その情報を妹に流します。
妹の友人がメールをを検証
妹は在イエメン日本大使館に情報を送り問い合わせ

妹と妹の友人の迅速な対応と判断に感謝します。
私一人の知識だけではここまで調べる事は出来なかったし
知識を持っていても活用できませんでした。

知識があるのに何故？と思うでしょうが
相手はプロ組織、考える時間、調べる時間を与えないのです。

そして時間を引き伸ばし大使館からの返信を待ちました。

その間に分かった事は
Instagramからは日本の関西圏から投稿されているこ事と
彼がイエメンに居る筈の4月に撮影されているという事

メールは医療センターは実在はするものの限りなく怪しいという事

日本時間の夜遅く大使館からの返信がありました。

内容は予想通り間違いなく詐欺であると思われる。
軍や国連関係者が第三者に接触したり助けを求める事はない。
当該人物が言ってる状況も噓だという事です。

そして、最寄りの警察署、警察本部に相談して欲しいとの事でした。

警察の対応

警察に情報を提供する為に彼とのツールは残したまま
電話で管轄する警察に連絡をしました。

私は少しガッカリしました、被害に遭われた方が相談しても
こんな扱いをされてしまったら
ただただ自分を責める事になってしまうだろうと・・・

その警察官は電話の向こうでこう言います。

ロマンス詐欺で２００万、３００万払う人は沢山いる。
捜査しても相手にたどり着かない。
お金は戻ってこない。で、いくら取られたの？

今までの流れを話すと
どう考えても詐欺でしょう・・・何で気が付かないの・・・と

私はこう言いました。

被害はありません。

仕事用のInstagramから入ってきました。
もちろん、ロマンス詐欺の事、手口も全て知識として頭の中に入っていました。
私はカウンセラーです。寄り添うことが仕事です。
人間ですから隙が出来てしまう事はあります。

警察だって相手にたどり着かないのでしょう。
相手はプロ組織なんですよ。被害者の方にもそんな言い方をするんですか？

私はイエメンの日本大使館にも確認して
大使館の方から警察に話して欲しいとの事だったので
今も相手との連絡を絶たずお話しています。
警察が必要とする情報を渡してから全てをブロック、削除するつもりですが
情報は必要無いのですか？

大使館と聞いたら態度が変わり
情報はもらっておきます。と
終わったら相手との連絡は断って下さい。
情報提供として処理させて頂きます。との事でした。

まとめ

ここ数ヶ月、本当に色んな事がありました。

何回かブログに登場したモラハラ夫、犯罪被害者なってしまった女性
全て身内に起こった事でした。
そのために、ここ数ヶ月仕事が出来ない状態になり
私自身、お恥ずかしい事に毎日対応する事に精一杯で全く余裕が無くなってしまって・・・

そんな時に起こってしまったのが
このロマンス詐欺です。

今現在も毎日、ブロック、削除の日々が続いています。
しつこく手を変え品を変えて接触して来る詐欺グループではありますが
淡々と同じ作業を繰り返すしかないのが実情です。

そして、この事を知り合いに話したら驚いたことに
「みんな経験済みだよ」と返事が返ってきました。

それだけ身近に溢れているようです。

もし、これはロマンス詐欺？と
疑いながらもやり取りをしている方がいらっしゃったら誰かに話してみて下さい。

そして、どんな要求、脅迫があったとしても
相手の要求に従わなければ不利益を受けることは無いとの事です。

今回、使用した写真は全て詐欺グループが
熱いロマンティックなメッセージと共に送ってきたものです。
まだまだ沢山の写真がありますが使いきれませんでした。

毎日、毎日ご苦労様です。

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