隠れしまう家庭内でのモラハラ・DV

これは30年も前のお話です。

今のようにモラハラとかDVが一般的に認知されていなくて
全ては家庭の中、とても狭いコミュニティの中で起こっていました。

助けを求めたくても受け入れてくれる所もなく
相談できる所もありませんでした。

若かったAさんは知識もなくどうしようもない状態だったそうです。

大好きで一緒になったはずなのに・・・一緒に暮らしてみなければ
分からない事も多く
こんなはずでは無かった
何かがおかしい・・・どうして・・・

今とは違いこの頃は
結婚＝退職
子育て＝ワンオペ

同居が少なくなり単世帯が多くなってきた頃です。
社会との関わりは少なくなり
同居はしていなくても嫁姑問題も多く
女性は孤立する事が多く家庭に縛られている状態なりました。

目次

• ○  子どもが生まれて生活環境が変わると
• ○  突然起こった事件
• ○  笑顔を取り戻すために
• ○  まとめ

子どもが生まれて生活環境が変わると

年の差も10歳あったし、亭主関白に憧れていたのか
自分の世話をするのは当たり前
朝、昼の弁当2食、夜はおかずは最低5品
〆は蕎麦必ず乾麵で！

掃除は、ごみ一つ落ちていたらダメ
部屋は常に綺麗に！
ご主人中心の生活
友達、パート先の人達との付き合い禁止

体調を崩すと機嫌が悪く
「俺の世話ができないだろうと」と怒鳴り

子どもが生まれても手伝うことなく
俺様を通して・・・Aさんはいくら若いとはいえ
疲労困憊していました。

二人目の子どもが生まれても
その生活は変わる事はなく
子どもたちも
父親の顔色を伺い怯える生活・・・

子どもだけは守らなければと
必死だったそうです。

その時、相談出来る人も、相談できる所はなかった
自分で何とかしなければならない・・・
とにかく毎日耐えて生きるしかなかったのです。

それだけ家庭内の出来事はタブー視されていて
警察なんかも暴力があったとしても
民事不介入でしたし

今よりも声をあげることが難しい時代だったのです。

今だからいい時代という事ではないのです。
今でも、Aさんのような方は沢山いらっしゃるとは思うのです。

決して居心地の良い時代ではないと思うし
人間関係にしても、生活環境、職場環境でも
良い環境にいる人ばかりではないのですから

一人で抱え込まず
人に頼る事、甘えることを・・・自分に許してください。

子どもさんがいる方は子どもさんの笑顔
自分が笑顔でいられる環境を確保出来るように！

突然起こった事件

ある時Aさんの家族4人、ご両親、妹さんと7人
妹さんの自宅で夕食をとりました。
食事のも春の山菜の天ぷらをはじめ質、量とも十分なものだったそうです。

食事を終え帰宅したら
寝ている子どもたちが見えていないみたいに
突然暴れだし怒鳴り散らして
Aさんに殴る蹴るの暴行が始まりました。

Aさんは子どもたちを守るために必死だったといいます。
4歳の上の子がお隣に助けを求めて
その隙にAさんは妹さんに電話をして・・・

駆け付けた妹さんも蹴られりしたそうです。
ご両親も直ぐに駆けつけて避難したそうです。

とるものも取らずアパートを出たため
翌日妹さんに付き添ってもらい
子どもたちの着替えと少しのオモチャを持ち出し
弁護士に相談をして荷物の引き渡しの立会いの日時を通達したそうです。

当日、本人は来ることはなく大家さんにも不動産会社にも立会いを
しないように依頼して鍵を変え子どもたちの物もAさんの物も
何ひとつ持ち出す事が出来ないまま実家に逃げました。

これも、弁護士の指示で既成事実を積み重ねる事が
これから大事になるとのことです。

今はスマホが大変優秀なので
音声で電話をかける事が出来ますが

110番の電話が何かあったときには
たった3桁なのに・・・
かける事が出来なかったとＡさんは言っていました。

笑顔を取り戻すために

実家に戻ったものの
元々、反対されての結婚だったため
1週間で実家を出て借家を借りて二人の子どもと
生活を始めました。

何かと口を出してくる両親には閉口しましたが・・・

子どもたちとの生活は大変でしたが笑顔が増えて
楽しいと感じていました。
子どもたちも日に日に笑顔を取り戻し
顔色をうかがうこともなく
楽しそうに走り回っていたそうです。

弁護士からくる封筒の色を覚えていて
封筒が届くたびに
「お父さんが又、お母さんをいじめているの？
　大きくなったら僕が懲らしめてやる」と・・・

その度にＡさんは
こんなにも子どもの心に傷を残してしまった。
この感情が消える位、楽しいと感じる事をたくさん
経験さけてあげなくては・・・と心に決めたそうです。

そして、相手方の嫌がらせは続き裁判が結審するまでに
2年もかかったそうです。

ここに記す事が出来ない程の嫌がらせが
多かったそうです。

今とは違い個人情報を
役所であっても簡単に教えてしまう時代でしたから
身を隠すのも大変だったと言います。

まとめ

いかがでしたか？

実例であるために
詳しくお伝え出来ない部分も
多くありますが・・・

突然、予想もしてない事が起こった時
冷静な行動が取りにくいという事

モラハラ、ＤＶなどをする人には
傾向があるという事

もし、被害者になってしまったら
恥ずかしい事ではないので
誰かに助けを求める事

自分を守る事
子どもさんを守る事

少しでも・・・頭の片隅に置いて頂けたら嬉しいです。

この、コロナ禍で増加しているのが
自殺、モラハラ、虐待となっているようです。

ニュースを見ていると
面識のない人に対して危害を加えたり・・・

悲しい事件が多いのですが

勿論、被害者になりたくなですが
加害者にもなりたくないですよね！

そのために弁護士さんがいたり
役所にも無料相談があったり

相談する内容で相手は変わりますが
昔に比べて選択肢はあります
どうか、どうか自分を大切にしていただきたいと思います。